Kくんの 自作アンテナ日記 その2 缶テナ 


完成写真

430MHzモービル用ビール缶アンテナ】
資料は、CQ誌1994年5月号参照

 ビール缶アンテナ作りの前にまずは1l(リットル)、2l、3l缶の飲
んで空き缶を用意して下さい。
そんなに飲めないだって。。。
心配無用です。だったら500ml缶でもOKです。
要は、どんなビール缶でも立派なアンテナになることが分かれば
それでOKなのです。ではまずは材料から集めてみましょう!

缶テナの作り方】
(1)材料
 @アンテナに相当する部品は、もちろん缶ビールの空き缶
   ラジアル線は、真鍮棒または、電線でも可。
   以下は、ビール缶の太さと真鍮棒の長さの関係です。
  真鍮棒をこの長さに切ればSWRも1.5以下におさまります。

      缶の直径   真鍮棒の長さ(ラジアル線にする)
1l缶・・・84mm   223mm
2l缶・・・111mm  245mm
3l缶・・・132mm  288mm
(太い缶は、20〜30mm長くして調整する)

 AM型コネクタの外側のキャップ部分・・・1個
  (5D用のもので安いもの)
 Bビス4M×40mm・・・1個
 他に1)スプリングワッシャーM4 2)10mm用平ワッシャー
 3)M4ナット          各1個づつ
C5円玉・・・1個 または、この大きさのワッシャー
D絶縁ゴム(大)1個(小)1個(真ん中に穴の空いた黒いゴム)
 (@BDはカーマなどのホームセンターに賣っている)
  穴4φ&外径20φほどのもの1個(大)
  穴4φ外径14.8φ 7mmほどのもの1個(小)
    (これは、コネクタの中に押し込む)
   なければ大きめのゴムを買ってナイフなどで切ればよい。



(2)製作(2lビール缶アンテナ)
  @まず真鍮棒を4本、245mmに切ってから平ワッシャーに
  十字形にハンダ付けをする。(穴をふさがないようにする)
  Aビールのキャップ(ふた)の裏側のパッキンをはがして、真中に
  4Mほどの穴をあける。
 Bビスに、スプリングワッシャー、5円玉をこの順に通してAのふた
  の穴に通す。
 CM型コネクタの穴に絶縁ゴム(小)を入れる
最後にBを絶縁ゴム(大)の穴にとおしてから@のワッシャーの穴に
通す。これをさらにM型コネクタのなかのゴムに通す。
こうしてビール缶のふたとM型コネクタとが接合された次第です。
これをM型コネクタの中にでているビスにM4のナットで締め付けれ
ば、丈夫なコネクタが出来あがります。
(ゴムで弱ければナットとゴムの間にセルロイドなどをあてがえば
強度が 出ます。)
出来たラジアル&コネクタ付きのふたをビール缶に締めて缶テナの
できあがりです。



(4)注意
@ビール缶と真鍮棒は、お互いアンテナとラジアル線の役目をする
重要な部品のため、電気的なショートがないようにすること!
電流計などで導通テストを必ずして下さい。
Aモービル用には、風圧がかかるのでラジアル線で缶を支える必要
があり、真鍮棒を曲げて缶を支えて下さい。
そのときに缶と接触しないようにすることがコツです。接触部分を
絶縁テープなどでまいてからエポキシ系接着剤などで固定して下さい。
 以上、ビール缶アンテナの作り方でした。

缶テナは、430MHzの波長に比べて径が太いため電波が受かり
やすく、都会などで発生する反射波をよく受信するようです。
従ってホイップなどに比べてSの落ち込みは少なく安定しています。

 次回は AWXアンテナ について報告します。


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