Kくんの自作アンテナ日記その3【AWXアンテナ】



完成写真   資料は、「レッツハミング」’96年7月号他。

その3・・・まずAWXとはなんぞや?
All Waveの頭をとり、形がアルファベットの X に似ている所
からAWXアンテナと言われているようです。
これも、1辺の長さによって、使用可能周波数が決まっているようです。

「エレメント長と周波数範囲」                 一辺lのエレメント
                                        \              /
  一辺l(m)  使用可能周波数帯(MHz)  \l        / 
    6   ・・・ 6〜28                \      /l 
   5.5  ・・・ 7〜32                 \  /   
   3.7  ・・・ 9〜50                  /|\      
  −−−−−       −−−−−−−−         l/ |  \l 
   50cm ・・・144〜1200         /  |    \  
                                        /    |      \
                                               |同軸ケーブル
ここでは、一辺50cmの無調整・広帯域             |        
アンテナを紹介します。                            RIGへ 
                                                          
それではまず、材料から集めてみましょう!




【AWXアンテナの作り方】
(1)材料
@アンテナに相当する部品は、ホームセンターなどに売っている
 太さ3mmの真鍮棒1m(200円程) 2本
 又は、同じ長さの 電線 又は、アルミパイプ。
 アルミパイプの方が屋外・長期・耐久性があります。
A5D用M型コネクタ 1個 及び5DFBの同軸ケーブル数m
Bアンテナを取り付ける基板として厚いアクリル板 1枚
Cそしてアンテナを基板に固定する細目のナイロンバンド8本

(2)製作
@まず1mの真鍮棒を2本、それぞれ50cmのところで直角に曲
 げる。(ホームセンターでは、丁度1mの真鍮棒を売っていた!)
A同軸ケーブルの先を3cmほど外皮を剥いてさらに芯線のさきを
 5mmほど出し、網線はまとめてその先を少しハンダ付けする。
 もう一方の先には、M型コネクタを取り付けておく。
B長さ1mの真鍮棒を50cmに曲げたその直角部分をお互いにX字
 になるようにして近づけ、直角部分を芯線と網線にそれぞれハンダ
 付けする。(上図参照)
C真鍮棒をアクリル基板にナイロンバンドなどで固定させる。


以上でAWXアンテナの製作は終了です。
3バンドも出られてしかも一番簡単なアンテナだと思いませんか?
これは一度、フィールドでそれぞれのバンドでTESTしてみたい
ものの1つです。

(3)注意
HF帯のAWXアンテナを作ろうとすると予想外に場所、空間を使用する
ので、要注意です。(アンテナ・ハンドブックP132参照)
また、雨水対策としてハンダ付け部分などをエポキシ系接着剤などで覆っ
ておくとFBです。

(4)参考・・・ちょっと一息
ここでAWXの指向性を例の電界強度計でTESTしてみましょう。
電界強度計に向けて電波を発射させてみると分かりますが、Xの字の
横方向(前後ろではない!)に電波が出ていることがわかります。
ただし、QRP(小電力)でお願いします。
さらに、どのアンテナのTESTにも定在波を測定するSWR計が必要
なことは当然ですね!実は、いつかはこのSWR計も自作しようと考え
ています。  請うご期待を!(^J^)。

さて、この試験電波の発射を可能にするためにも順序を先にして次回は
ダミーロード の製作について報告します。



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