SDGs(持続可能な開発目標)



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SDGs(持続可能な開発目標)とは? 17の目標など解説 top HP参照)
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持続可能な開発目標(SDGs)とは、貧困、不平等・格差、気候変動による影響など、世界のさまざまな問題を根本的に解決し、
すべての人たちにとってより良い世界をつくるために設定された、世界共通の17の目標です。 top

1(貧困)2(飢餓)3(健康福祉)4(教育)5(ジェンダー平等)6(安全な水・トイレ)7(エネルギー) 8(働きがいと経済成長)9(産業と技術革新)10(人と国の不平等)11(まちづくり)12(作る責任・使う責任) 13(気候変動)14(海の豊かさ)15(陸の豊かさ)16(平和と公正)17(パートナーシップ) 日本の達成度企業のSDGsセーブ・ザ・チルドレンSDGsと子どもの権利
SDGs1 貧困をなくそう  top 世界中の、あらゆる形態の貧困を終わらせることを目指した目標です。世界には、「絶対的貧困」という、1日1.9米ドル (約210円)以下で暮らす極度の貧困の形もあれば、所属する社会の一般的な水準より低い状況で暮らさなければいけない 「相対的貧困」という貧困の形があります。日本では、7人に1人の子どもが「相対的貧困」の状況に置かれています。 top
SDGs2 飢餓をゼロに  top 子どもからお年寄りまですべての人たちが、栄養のある十分な食事を取り、持続可能な農業をすすめることで世界中の飢餓を 終わらせることを目指す目標です。 今も世界の多くの子どもたちは、栄養不良が原因で命を落としています。特に、途上国など、自分たちに身近な環境や資源を 用いて毎日の食事や生計を得ている人々にとって、環境や生物多様性を守りながら農業の生産量を増やすことは、飢餓や栄養 不足をなくすためにはとても大切です。 そのために、種や作物、家畜の多様性や環境、資源を守る持続可能な農業を進めていくことが重要です。 貧困とは経済的なことだけではなく、教育や仕事、食料、安全な水、病院、住居などの必要な物やサービスがない、または受け られないこと、さらに自分の意見を自由に言えないなど、自分のもっている本当の力を生かせないことも含まれます。top
SDGs3 すべての人に健康と福祉を  top すべての人が健康で、安心して満足に暮らすためには、病気を未然に予防したり、適切な治療を受けたりすることが必要です。 また、妊娠や出産の際に誰もが保健サービスを受けられること、幼い子どもが本来予防できるはずの病気で命を落とすことが ないようにすること、そして誰もが薬やワクチンを手にできるようにすることが必要です。 目標3ではこれらを達成するとともに、途上国で深刻な交通事故による死亡者・負傷者の数を半分に減らすこと、化学物質や 大気・水質・土壌の汚染を減らしていくことも目指しています。 top
SDGs4 質の高い教育をみんなに  top 住んでいる場所や家庭の経済状況に関わらず、誰もが無料で質の高い基礎教育や職業訓練を平等に受け、すべての世代の人が 生涯にわたりさまざまな機会に学習できるようにするための目標です。 若者や大人がきちんと読み書き、計算ができるようにしたり、教育を受けるため、安全で通いやすい学校設備を整えたり、資格 のある先生の数を増やしたりすることもこの目標に含まれます。 目標4の達成のためには、紛争や災害の状況下でも、子どもたちが教育を受けられるよう、制度を整えたり、そのための資金を 確保したりすることも非常に重要です。 top
SDGs5 ジェンダー平等を実現しよう  top すべての人が性を理由に差別されず、すべての女性や女の子に対する性的な人身取引を含むあらゆる種類の差別や暴力、搾取を、 世界のすべての場所でなくすことを目指します。 また、無報酬の育児・介護や家事労働を認識し、評価することや、女性や女の子が政治や経済活動の意思決定に平等に参加でき ることもこの目標に含まれます。 さらに妊娠と出産に関する女性の権利を守り、土地・財産などに関する女性の権利を確保するために法律やルールをつくりかえる ことも、目標として掲げています。 女性の国会議員の比率が少なく、ジェンダー指数の低い日本も目標5の達成に向けて改善すべきことは多くあります。top
SDGs6 安全な水とトイレを世界中に  top すべての人が安全で安価な水を使えるようにすること、適切な方法による下水処理やごみ処理などの衛生設備が整った環境で暮ら せることを目指すための目標です。 野外での排泄をなくすこと、下水や衛生設備について女性や女の子、最も弱い立場にある人々のニーズに特に注意を払うことも この目標に含まれます。 また排水処理を通して水質を管理することや、今後深刻化するといわれている水不足に対し、水の再利用や利用効率の改善、 コミュニティ参加による水資源管理や水に関する生態系の保護も目指しています。top
SDGs7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに top すべての人が、電気やガスなどのより新しいエネルギーを、安い価格で安定して使えるようにすることを目指す目標です。 電気やガスなどのエネルギーを持続して供給するためには、石油や石炭などのエネルギー源のみに頼らず、太陽の光や風、川を 流れる水の力、海の潮の力など自然の力でつくる再生可能エネルギーの使用を大幅に増やすことが重要で、これも目標の一つに 含まれます。さらに、より少なく、無駄を省きながらエネルギーを使用できるよう、2030年までに世界全体でエネルギー効率を 倍増させることも掲げています。 top
SDGs8 働きがいも経済成長も  top すべての人が働きがいのある人間らしい仕事をし、自然資源である環境を守りながら、持続可能な経済成長を進めることを目指 す目標です。この目標には、2030年までに、若者や障害者を含む、すべての女性と男性が、人間らしい働きがいのある仕事に就 くこと、また子どもの心身に害を及ぼす労働には厳しい姿勢で臨むことが含まれています。 さらに強制労働や人身取引、子ども兵士、売春・ポルノなどの最悪の形態の児童労働を確実になくすための施策を早急に行い、 2025年までにあらゆる形態の児童労働をなくすことも掲げています。top
SDGs9 産業と技術革新の基盤をつくろう  top 経済成長と人々の健康で安全な暮らしの両方を実現するため、社会の基盤となるインフラを持続可能で、災害に強く、環境破壊 をもたらさないものにするための目標です。 インフラには水道や鉄道、ガス・電気、インターネットなどの設備やサービスが含まれますが、利用の際の価格を安くし、 すべての人が平等に使用できること目指します。 また、経済発展を進める際、製造業に従事する人の数を増やしたり、特に途上国において小規模の製造業への金融サービスの 仕組みを増やすこと、企業が環境に配慮した技術や製造の工程などを取り入れることなども目指しています。top
SDGs10 人や国の不平等をなくそう  top 国と国の間、または国の中での不平等を減らすための目標です。各国の中で所得が水準より低い人々の収入をより早く増やす ことや、年齢、性別、障害、人種などによる社会・経済・政治的な機会の不平等をなくし、特定のグループを差別するような 法律や慣習をなくすことを目指しています。 また、先進国と途上国の間の不平等をなくすため、国際的な金融の取引に対する規制や制度を強化することや、貿易において 途上国に特別な配慮を行うこと、世界銀行などの国際金融機関の意思決定の際に、途上国の参加や発言力を拡大することなど も、この目標には含まれています。 top
SDGs11 住み続けられるまちづくりを  top すべての人が水・電気などの必要なサービスを得られる安全な家に住み、スラムの状況を改善すること、また特に子どもや 女性、障害者、高齢者など配慮が必要な人々にとって、安全で価格が安く、かつ環境に配慮した交通機関や公園などの公共 スペースをつくることを目指す目標です。 さらに住民のまちづくりへの参加を確保すること、災害に強いまちや地域をつくること、大気汚染を防ぎ廃棄物を管理して 都市の環境を改善すること、世界文化遺産・自然遺産を守ることもこの目標に含まれます。 top
SDGs12 つくる責任 つかう責任  top これまでの生産と消費の形態への反省から、すべての国が、一人当たりの食品廃棄量を全体で半分に減らすこと、化学物質や 廃棄物を大気・水・土壌に流れ出すことを食い止めること、3R(ゴミを減らし再利用し、資源化すること)を促進することを 目指す目標です。持続可能な消費と生産を行うためには、大企業や多国籍企業が持続可能な方法で事業を実施し情報を公開する こと、国や自治体が環境に優しい物品やサービスを使用すること、そして人々が自然と調和した暮らしに関する知識を得られる ようにすることなども必要で、それらも目標として掲げています。 top
SDGs13 気候変動に具体的な対策を  top 気候変動がもたらす危険や自然災害に対する備えを強化し、災害に強く、災害から回復する力を高めることを目指す目標です。 気候変動やその影響を止めるためには、すべての国が今すぐ行動を起こす必要があり、気候変動のための対策を国の政策や 戦略、計画に組み込むことが必要です。 気候変動の原因となる温室効果ガス排出の減少、気候変動に伴う環境変化への適応やその影響の軽減について、人々が知識を 得て能力を高め、きちんと制度を整えることが目標となっており、教育の場においてもこれらについて指導することが求めら れます。  top
SDGs14 海の豊かさを守ろう  top 海の汚染の主な原因である陸上の人間の活動を改善し、海洋汚染を防ぎ、海の生態系に悪影響を与えないよう、健全で生産的 で持続可能な海洋、および生態系の保護と回復を目指すための目標です。 過剰または違法な漁業、海の環境を破壊するような漁業の方法を撤廃して取り締まり、科学的な情報に基づいた保全を実施す ることもこの目標に含まれます。 人々の暮らしに欠かせない魚ですが、途上国や島しょ国の人々が漁業規制などによって困窮しないよう、海からの資源を持続 可能な方法で利用し、そこから収入を得るために支援することも明記しています。  top
SDGs15 陸の豊かさも守ろう  top 森林、湿地、山地、乾燥地や、内陸にある淡水など、陸の生態系を守り、持続可能な方法で利用することや、森林をきちんと 管理し、砂漠化に対処し、森林破壊や土地の劣化を防ぎ、再生させることを目指す目標です。 また生物多様性が失われることを防ぐため、絶滅危惧種を一刻も早く保護したり、密漁や動植物の違法な取引をなくすための 措置を講じたりすることもこの目標に含まれます。 さらに、天然資源に関わる計画を国や地域レベルで策定し、生態系の保護と地域の人々の持続可能な生計が両立するようサポ ートすることも明記されています。  top
SDGs16 平和と公正をすべての人に  top 平和な社会づくりのため、世界中から、虐待、搾取、人身売買など、子どもに対する暴力を含む、あらゆる暴力と暴力による 死を大幅になくすこと、政府や国の制度を公正にし、すべての人が平等に司法を利用することを目指す目標です。 違法な資金の取引や武器の取引、汚職を大幅に減らすこと、子どもや若者を含む人々の意見を意思決定に反映し、人々に対し て情報を公開して説明ができる政府や制度にすることもこの目標に含まれます。 また、グローバルなレベルでの決定に際し、途上国の参加を拡大、強化していくことも目指します。 top
SDGs17 パートナーシップで目標を達成しよう  top SDGsの17番目の目標は、これまでの16の目標を達成するために、「具体的な実施手段を強化し、持続可能な開発に向けて世界 の国々が協力すること」に関連するとても重要な目標です。 すべての国が目標達成に向けて国の予算を確保し、また先進国は途上国に必要な資金や技術を支援し、国同士の格差を生まな い貿易ルールを実施することが掲げられています。 さまざまなステークホルダー(関係者)が連携することや、目標達成に向けてどのくらい進捗しているかを確認するため、 データや統計をきちんと集めることもこの目標に含まれています。 top

2020年の日本の達成度は18位     top
日本では2016年に全閣僚をメンバーとする「SDGs推進本部」が設置され、「SDGs実施指針」や「アクションプラン」が策定され
るなど、SDGs達成に向けた動きが進められています。
また、各企業や自治体などの団体も、SDGsの目標を達成するための取り組みを進めています。2021年6月14日に発表された国際
レポート『Sustainable Development Report 2021(持続可能な開発レポート)』で、日本のSDGs達成度ランキングは、世界で
前年の17位から18位に落ちています。この報告書によると、目標4(教育)、9(産業技術革新)、16(平和と公正)は達成されて
いると評価される一方、特に目標1(貧困)5(ジェンダー平等)、7(エネルギー)、10(人や国の不平等)、12(作る・使う
責任)、13(気候変動)、14(海の豊かさ)、15(陸の豊かさ)、17(パートナーシップで目標達成)については重要な課題が
残っていると考えられています。  top

SDGsの推進を行うSDSN(Sustainable Development Solutions Network)と独ベルテルスマン財団は、2023年の世界の国々 のSDGs達成度ランキングを公表、日本は前年の19位から2位下落し21位となりました。日本のSDGs取組みは高く評価される項目 がある一方で、達成に向けた課題点も多く残されています。 日本についてのSDGs評価の内訳を見ると、目標1(貧困)、3(健康・福祉)、4(教育)、6(安全な水)、8(経済成長)、 9(産業・技術革新)、11(町づくり)、16(平和と公正)が高評価である一方で、目標5(ジェンダー平等)、7(エネルギー) 12(つくる責任・つかう責任)、13(気候変動)、14(海の豊かさ)、15(陸の豊かさ)が低評価となっています(図表1)。 レポートでは各目標の評価は複数の項目から構成されており、評価の詳細を見ると、図表2の項目が低評価とされています。 top
図表1
図表2 top

企業のSDGsへの取り組み top 日本の企業もSDGsへの取り組みを進めており、持続可能な社会づくりのために動き始めています。人々の生活に強く結びつく企業 の活動は、生産から消費者の手に届くプロセス全体において、環境、社会への負の影響を最小化し、SDGsの目標達成に貢献する ものでなければなりません。 最近では、困難な状況にある人々に寄り添った活動を行うNGOと企業が連携し、社会や環境の課題を解決するために何ができるか 共に考える動きが進められています。 このような動きは、社会課題と経済や環境の問題を一つにまとめたSDGsだからこそ進められた社会の変化といえます。
SDGsとセーブ・ザ・チルドレンの活動 top 2015年に発表されたSDGsですが、SDGsが策定されるまでの約3年間、テーマや国ごとの話し合いが何度も行われてきました。 この話し合いには、各国政府や国際機関の関係者のみならず、世界中の市民社会(NGOやNPO関係者)や研究者、企業など、さま ざまなステークホルダー(関係者)が参加し、意見交換を行いました。セーブ・ザ・チルドレンも、SDGsが子どもや若者、また 最も困難な状況にある人々の課題を解決するものとなるよう、また彼らの意見を届けるため、このような話し合いのプロセスに 積極的に関わりました。このプロセスのなかで、セーブ・ザ・チルドレンは、他のNGOなど市民社会組織と協力して、「誰一人 取り残さない」ことがSDGsの柱となるよう、働きかけました。結果として、「誰一人取り残さない」という考え方は、SDGsの 主要な理念に取り入れられましたが、これには大変大きな意義があると考えます。 現在、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、SDGsのなかで子どもに強く関連する目標( 1、2、3、4、5、8、10、16)を中心 に活動を行っています。これらの活動には、モンゴルでの教育事業、ベトナムやミャンマーでの栄養・保健事業、ウガンダや インドネシアでの防災事業などが含まれます。 また国内では、他のNGOと連携して日本政府に対して、栄養・保健・教育をテーマとした政策提言活動(アドボカシー)を行った り、子どもの貧困問題や、子どもを体罰や虐待から守るための活動、さらに、子どもに配慮した災害対応の普及を目指した活動 を行っています。 top
SDGsと子どもの権利 top セーブ・ザ・チルドレンは、生きる、育つ、守られる、参加するという「子どもの権利」が実現された世界を目指し活動をする 国際NGOですが、実は、SDGsと子どもの権利には重なるところがたくさんあります。 たとえば、SDGsの目標3は、子どもの権利第24条の「いつでも健康でいるために保健・医療サービスを受ける権利」と、また SDGsの目標4は、子どもの権利第28条、第29条の「教育を受ける権利」や「教育を通し、自分の心や体が持つ力を伸ばしていく 権利」と重なります。また、子どもの権利第6条の「生きる権利・育つ権利」は、SDGsの目標1や2と大きく関連します。 その他にも子どもたちが差別されてはならないこと、暴力を受けてはならないことなどがSDGsと子どもの権利条約それぞれの なかで示されています。 つまり、子どもの権利の推進のために活動を行うことは、SDGsの目標達成のための活動であり、SDGsの目標達成のための活動 は、子どもの権利を推進するための活動でもあります。 SDGs達成のために自分でできることを考えてみよう。これまでSDGsについてさまざまな観点から説明をしてきました。 2030年までにSDGsの目標を達成するためには、政府や企業、NGOだけが活動に参加するのではなく、地球に暮らす一人ひとりの 個人も課題意識を持ち、アクションを起こすことが重要です。 たとえば、国内外にどのような課題があるのかを知るための情報収集をしたり、それらの解決に関連する講演やイベントに参加 したりする、またはSDGsに積極的に取り組む企業の商品を買ったりするなど、身近なところから行動を起こし、その輪を広げて いくことが大切です。 top
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